明日は3月11日 ~片田教授の講演会から~
今回は(も?)真面目な話なので長く書きます。
先週、県教組主催の、群大の片田教授の講演会を聴きました。演題は
「想定外を生き抜く力 ~命を守る主体的姿勢を与えた釜石市津波防災教育に学ぶ~」
でした。
様々な場所で講演をなされている片田教授ですから、すでに聴いている人も多いと思いますが、基本的には講演内容をweb上にアップすることは御法度なので、研究室webページ もご参照の程。
さて、その中で教職員として一番考えなければならないとではないかと自分が感じたのは
「率先避難者たれ」
ということです。
これは学校がこれまで行ってきたことと真逆なことではないかと・・・。
「非常ベルで慌てるな」「指示があるまで待機」「移動の際は"お"、"は"、"し"、だ」「指定された避難場所で、きちんと並んで点呼」
これらのことが、子ども達を危険にさらすことになる、と。
ぐだぐだと続けます。
自分は理科教員なのですが、生物の授業でこんな話をすることがあります。
異端児、或いはひねくれ者の話です。
「右向け右!」と言われたときに、必ず左を向く奴が少数いる。それはひねくれもと言われるが、生物としてはわざと少数ひねくれ者が出るようにできているものだからしかたのないことだ。
もし、みんな右へ行けー、で右に行ったら全滅だった、なんてことになる。そんなときひねくれ者の方が生き残り、全滅を防ぐようになっているんだ。
でも、それはまれで大抵はひねくれ者の方が先に滅んじゃうんだけどねぇ。
と言う具合に。
残念ながら、学校という場所はひねくれ者に対して寛容ではありません。
学校では、災害の際の集団パニックが怖いことであり、ある面、いかにそれをなくすかが避難訓練の主要命題なのです。
しかし、片田先生は言います。「命を守る主体的姿勢」を身につけることこそが大切なんだと。
多くの先生方に聞いて欲しい話でした。
組合の講演、自分たちが大切だと思うことを選び企画できるのでありがたいものです。
さて、自分は明日、福島県郡山に行ってきます。協力団体である平和運動センターからの要請で「原発いらない!3・11福島県民大集会」に参加してきます。
原発に関しては、賛成派・反対派、永遠の平行線で、歩み寄りとか、落としどころとかなさそうな雰囲気ですね。
しかし、評論家ばかりになってしまったようなこの世の中、どちらにしても何らかの決断をしなければなりませんね、当事者として。
加藤登紀子さんもいらっしゃいますね。
群馬でも高崎の城址公園にて力あわせる200万群馬3.11さよなら原発アクション なんてものが行われるのでぜひどうぞ。
群馬では「制服向上委員会」のコンサートが12:05から20分ほどです。あは(^_^;
県教組関係は12:30頃集合ですので、旗を捜して下さい。
文責 長山