管理職試験顛末記(2)
太田市が行っている「教職研修講座」という6月頃からの3回の出張。
県の人事上の課題や最新の教育施策からそれに対する現場の課題など網羅・学習できます。受講するのもおもしろいと思いますが、その中の1つが小論文の書き方講座。ある校長曰く「あれが一番大切な研修だ」。ある面管理職試験対策講座とも言えます。
なんだかなぁと言う気もします。上からのお達しで参加という人もいると思いますが、沢山の方々が受講しています。こんなに管理職になりたい人がいるなら自分なんかが管理職試験を受ける必要ないなぁと考えつつ、面白いので毎年参加していたりします。
ただ、教育施策等について勉強してみればみるほど、ドラッカーの石工のたとえ話みたいな感情が湧いてきます。
(ちょっと違いますが)例えば石垣を築く同じ技量の石工。
言われた石をきちんとつくることだけを考えている石工
その石が全体のどの部分でどんな役割をしているか考えて仕事をする石工
その石や石垣そのものが全体の仲でどんな役割をしているのか分かる石工
下に行けば行くほど深みが出るんだろうなぁ。そして
その石がどんな形でそこにあるのが適切なのかを考えられる
より適切な形で適切な場所は?と考え、実践する
と言うのが管理職。
しかし現在の現場の教員は「言われた石をきちんとつくる」ことばかりに一生懸命。そうならざるを得ない環境。
さらに、我々は文科省から連なる教育公務員。教育施策実施の最前線(末端)なわけで、
その石垣がそもそも必要か?
いやいや、その城自体がそもそも必要か?
なんてことは管理職も含めて考える、ましては発信する立場ではないんだなぁというのも痛感させられる勉強でもありました。