2011年8月22日 (月)

災害復興ボランティアに参加しています 現地より その1

8月21日(日)
 雨模様の中、前橋を21:30に出発
 今回は高崎駅で学校生協のTさんを乗せ、高崎総支部、東毛総支部と回る。邑楽支部に着いたのは23:40。ちょっと予定よりも遅れたけれど、ここからは高速道路を一晩かけて。焦る必要はなし。安全第一。
 ちなみに「安全第一」なら第二は?
  たしはそれに続くのは、品質第二、生産第三、だったと思います。品質以上に安全が大事、ということですね。

 雨の高速道路の運転は気を遣います。心ないトラッカーのせいで東北道無料化は今月いっぱいだそうですが、真面目な方々が多く東北へ物資を運んでいます。今回のマイクロバスも無料です。トラックはほぼ80km/hで北上。その後についていくとほぼ一定のペースで走れます。2時間おきのドライバー交代でこちらも走り続けます。

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8月22日(月)
 1:30を過ぎると参加者の皆さん、静かに寝入ってきたようです。狭い車内、申し訳なく思います。自分は必要十分な空間のある運転席なもので・・・。
 花巻にPAに朝6時頃着。朝食や帽子・手袋などの作業グッズ、今晩の部屋割りやボランティアの手引きなどを参加者に配布。
 朝食は出かけに積んだ太巻き寿司やおいなりさん。朝食を食べながら書記長よりボランティアを行う上での注意点などが説明される。
 遠野・釜石経由で大槌へ。釜石の災害ボランティアセンターは8月8日から月曜定休となったので、大槌の災害ボランティアセンターへ向かいます。道路の脇には「声援ありがとう」などのメッセージがあちこちに。なんだか逆に申し訳ない気持ちに。

 釜石市街。あの、映像の町並みの中を走ります。丘の上から撮影された、釜石の市内を飲み込む津波の映像。あそこに映っっていたあの建物の中を走っています。
 建物の形はあります。映像で見た、ビルの上の様子はそのままです。あの震災から5ヶ月以上。地面部分はきっとがれきの山で覆われていたのでしょうが、ほとんど片付けられており、車もすんなり通れます。
 しかし、所々今もなお点灯することのない信号機、1~4階部分をえぐられた建物・・・。
 ありきたりの言葉ですが、ここは現実世界です。

 そして大槌へ。途中、鵜住居。あの釜石東中学校の生徒たちが避難した石材店の脇を通ります。


 大槌市内


 「その光景を見て涙が出てきた」
 よくあるそんなフレーズを疑っていた。テレビの向こうの世界を、後からのこのこ出かけていって、さも自分も被害者だったかのような・・・。

 地震。津波。火災。

 所々に建つ建物。

 そして、3月11日以前の町並みが、ドライバーの自分の目の中の現実の上に、仮想現実の半透明状に描き映される。
 このまるで平面の土地に、立体的な、リアルな「街」があった。
 ナビゲーションのモニターには、左手に郵便局、その先の右にはガソリンスタンド、そして信号機の交差点・・・
 運転しながら、自然と涙がこぼれてくる。
 初めて来る場所なのに。あの恐怖の瞬間なんて、これっぽっちも体験してはいないのに。


 大槌小学校だった焼けた校舎の先の道を曲がる。その校舎の2階部分には新しい窓。町役場の機能がここにあるそうだ。
 細い道を上がっていくと、大槌町災害ボランティアセンター。社会福祉協議会のプレハブとL字に並んでいる。
 我々以外にも数多くのボランティア参加希望者が。しかしあいにくの雨。こちらにとってあいにく、なのではなく、受け入れてくれる方々に余分な配慮をさせてしまうようで申し訳ない。
 今日の仕事は「菜の花プロジェクト」。川の堤を菜の花で覆うプロジェクト。そのための土おこしや草刈りなど。確かに人足は必要そうです。
 災害ボランティアセンターは津波対策か山の斜面の狭いところにあるため、いったん下の「サテライト」センターへ。そこでカッパを着込み、ボランティア活動用のワッペンを貼り、他の参加者と一緒に作業場所へ向かうため待機します。
 菜の花プロジェクト以外の作業もあるようで、その人たちはどんどんと現場に向かっていきます。取り残された感じ?でちょっと寂しい感じに。隣の神奈川県警のパトカーの人たちと目が合います。彼らも警察として派遣されてきているのでしょうか?
 しばらくして係の人の先導で他の団体のバスと共に現場に向かいます。先ほど通った小学校よりも先へ。
 現場に着くも雨はより本格的に。いったん大槌中の体育館へ。

 卒業式準備のまま?ステージには旗がそのまま。
 体育館アリーナはめくり上がったまま。壁の、ほぼ1階天井と同じ高さに汚れた線。止まった時計は地震のその時間。でもこれは後からその時間にセットしておいたのかな?

 さて、今回の作業「菜の花プロジェクト」なぜこんな作業をするのか、地震当日の状況から説明していただきました。
 たぶんこれまでに何十回となく同じ話をしてきたであろうに、やはり話の途中で涙する担当の方。
 生の体験、生の声、重みが違います。
 そして作業開始です。自分はバスの中に仮眠に行ってしまいましたが、トラックから肥料を降ろし、土手にまき、歩く場所を確保し、種をまく。
 受け入れてくれる方々の苦労も感じられます。毎日「勝手に」やってくる人々のために、わざわざ作業・用具・人を用意し、待っていてくれる。そんなことおくびにも出しませんが、地元の人にとってもボランティアというのは色々と負担をかけているのかもしれません。

 午前の作業が終わり、花巻からの道中で購入したおにぎりとソーセージをほおばる昼食。午後の作業は実質的に中止です。13時になり作業開始時間からは、隣で作業をしていた川の清掃作業、自然環境の再生プロジェクトのお話をききました。高校生くらいの女の子?重いヘドロを運ぶ作業をしていました。その脇で我々は引き上げです。ボランティア参加者の安全等を考え、現場での勝手な融通等はありません。複雑な思いです。

 作業が早く終わったので大槌町内、「釜石の奇跡」の現場、釜石市街の視察です。がれきや残った建物の撤去はどんどん進んでいます。街がより平面に近づいていきます。
 そしてそれに反比例して、がれきの集積場は信じられないくらいの高さになっていきます。3階に車が刺さったままの釜石東中学校。今ではその車もなかなか見ることが出来ないくらい高く周辺にはがれきが積み上げられています。
 釜石市街は上に書いたようですが、ふと角を曲がると、そこは何の被害もなかった街並み。
 この差は何なのでしょう?
 今回の震災復興を戦後復興にたとえる人がいます。
 しかし、当時はどこも焼け野原。国民のほとんどが、国土のほとんどが似たような状態だったはずです。
 今回は、周りの私たちが、当該者意識を持ち続け、「絆」を継続させる必要があるのでしょう。

 夜は遠野で宿泊です。前回の、群馬県教組などから電子ピアノ20台を岩手の小中学校へ、或いはボランティアセンターへミネラルウォーター1万本、そんな段取りを皆引き受けてくださった岩手県教職員組合の書記長が宿舎へ陣中見舞いに来てくださいました。
 組合とは、こんな人と人とのつながり、なんですね。

2011年8月21日 (日)

東日本大震災 ボランティア活動

 太田市教委のボランティアが広報太田に載っていましたが、群馬県教組の災害ボランティアの第2陣、これから出発してきます。

 太田からは書記長Sさんと、自分の2名ですが、県内各地から集まって行ってきます。

 市教委のものもそうでしたが、ボランティア活動となると土日に行ける人が多いと考え、組合での活動はあえて平日を選んでいます。
 夏休みとはいえ忙しい昨今、それが逆に先生方に不自由をおかけしてしまったようですが・・・。
 夏休みにも時間を有効に使えない、なんか変ですね。文化的専門職のはずなのに・・・。

              文責 長山

2011年8月12日 (金)

親子映画開催中

本日から親子映画が開催されています。

今日は綿打ち行政センター、明日は宝泉行政センターにて 10時/13時からの2回です。

予約がなくても大丈夫ですので、ぜひお越しください。

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 当日は連絡先の電話番号にはつながりませんのでご注意ください。

             文責 長山

2011年8月 1日 (月)

平和資料展

今回は一般向け情報です。

今年もやります平和資料展。

1年に1度は平和のこと、考えたいですね。

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8月7日~9日、太田えきなか文化館にて。

2011年7月29日 (金)

組合員様用

お得情報もどんどん下に行ってしまう・・・

今回は組合員の方へ、です。

組合って、みんなが集まって力を出すところ。
なので、他の組合ともお付き合いがあるわけで、「連合」なんてものの一員であったりします。
というのはわざわざ書くことでもないくらいですが・・・(^_^;

で、連合太田でも色々行事をやっているわけで、

東京ディズニーランドツアー 9/23(金)
横浜ロイヤルパーク70階ランチバイキングと軍港巡り日帰りツアー 9/10(土)

どちらも格安。組合員&家族のみ。
詳しくは太田支部まで。

でも締め切りは今月中ですよ。

                        文責 長山

2011年7月28日 (木)

生活部 映画会報告 そして 要請行動

先日、ユナイテッドシネマにて組合員対象の無料映画会がありました。
 使える特典は使った方がいいし、汲々たる生活をするのではなく、年休なんかもつかってノンぶり過ごす日も必要ですよね。家族なんかとも一緒に。

 さて、色々と行事や大切なことが目白押しな日々ですが、ブログの欠点なんでしょうか、大切なことを載せておくためには更新を頻繁できない、でも更新しないとその他の情報が載らない…。どなたかうまい方法をご教授ください<(_ _)>

 ということで、とても大切なこと。

 8月に入ると県教委への要請行動があります。

 子どもの教育環境のため、我々の働く環境のため、色々なことを教育委員会に提案、要求していきます。昨日県の執行委員会で話し合いました。要請文の中身、色々考えられてますよ。これをつくるのも、各学校に配られた「要求づくりアンケート」の成果でもあります。
 まだ分会でまとめていないところはぜひ提出してください。

 そしてぜひ、この要請行動に来て、生の声を県教委に伝えましょう。

 詳しくは太田支部へ。

                      文責 長山

2011年6月21日 (火)

生活部行事

群馬県教組・太田市教組は組合員の皆さんの福利厚生事業も行っています。

一般の会社の組合だってそうなんですよ。

上の「OENクラブ」のタグからどうぞ。

一応、同じことをここにも

■無料映画鑑賞会■ 
「あぜ道のダンディ」 ユナイテッドシネマ 前橋にて
○7月26日(火)組合員及び家族無料!
 ・群馬県・高崎市を中心にロケ
 ・6/18-7/15の間は
  全国3館のみのロードショー
  ・シネマテークたかさき
  ・ユナイテッドシネマ・前橋
  ・テアトル新宿
 (シネマテークたかさきでは
  GTUカード提示等で 組合員無料
  ユナイテッドシネマでは割引
  けれど、7/26日は家族まで無料!)

■教職員ボウリング大会(群馬県教育委員会と共催)
 決勝:2011年11月19日(土)
○東毛地区予選
 ・8/23(火)
 ・太田パークレーン
 ・16:00~ 

■バスツアー■
○東毛地区
 ・ディズニー 11/26(土)
 ・大相撲チケット斡旋 1/14(土)

■尾瀬ハイク■
○10/15(土) 

■ザ・ニュースペーパー公演チケット斡旋■
・本年度の群馬公演はありませんでした<(_ _)>

2011年6月15日 (水)

太田東高校へ講師として

 先日、太田東高校の「みらい学」の中で、働くことを学ぶ部分で太田の小学校の組合員の方が講師として行ってきました。

 毎年連合を通して頼まれているのですが、子どもたちにとって身近でありながら実態はよく知らない学校教職員の仕事、そしてそれを通しての「働く」ということ、伝えられたんではないかと思います。

 太田東高校からお礼の手紙、来ました。

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                 文責 長山

2011年6月10日 (金)

義務教育費国庫負担1/2復元へ 太田市議会に働きかけ

 先の市議選で、働く仲間の代表として私たちが推薦し、当選した久保田たかし市議を通して、義務教育費国庫負担金1/2復元に向けての意見書を太田市として国に提出してもらえるよう市議会に請願しました。

 久保田市議はすぐに市議会に提出してくれています。
 ありがたい話しです。

Photo_3

 ちなみに太田では昨年9月にも太田市教組の要請により、当時の小林市議を通して提出し、採択されています。

 こんな風にみんなのために頑張っているんですけどねぇ・・・。

 ちなみに、「義務教育国庫負担金1/2復元」についてご存じない方がいれば・・・

 以前は義務教育の主に人件費の1/2は国が負担していたのですけれど、「地方の裁量を増やす」という名目の下、予算の数字あわせで国庫負担額が1/3に減らされてしまいました。

 当然県はヒイヒイですよね。教育予算とて一般財源からとなれば減らさざるを得ないし、減らさなければ他にしわ寄せが行くわけですから。
 でも県は採択しないんですよねぇ。なんでなんでしょ?県議会を見ると答えが分かるようでおもしろいみたいですよ。

 それにしても、義務教育には教育レベルのセーフティーネット・下支え的意味合いも強いです。国の指示の下というのも多いのですし、「口は出す、でも金は出さない」ではねぇ。

 久保田市議、ありがとうございました。

             文責 長山

2011年5月27日 (金)

全国学力・学習状況調査

今年は中止になりましたね。

 昨日、鈴木文科副大臣が会見を開き、11年度全国学力・学習状況調査の中止を公表するとともに、その旨各都道府県・指定都市教育委員会等に通知したそうで、新聞記事は・・・これより早いってどういうことでしょ?

 11年度調査に関し文科省は、東日本大震災の影響等を考慮し、予定されていた4月19日の実施を取りやめ7月末日までは実施しないこと、9月以降に実施するかどうかを含め取り扱いについては十分な時間的余裕をもって決定することを通知(3月18日)していました。
 11年度調査の中止は決定したものの、文科省は希望する各教育委員会等に対して問題冊子等を提供するとしており、余分な負担が転がり込まないといいですね。

 しなくていい苦労はしない方がいい。

でないとパンクします。

           文責 長山

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