金子先生が現職中にお亡くなりになって10年が経ちます。
そこで偲ぶ会を行いたいと思います。
2011年10月16日(日)太田教育会館2F<大会議室>
11:30~受付 (太田市新道町19)
12:00~開会
≪会費≫2000円(当日集金 要連絡)出席される方は太田教育会館まで連絡してください。
≪連絡≫弔文(思い出の話や写真、ビデオ)等ある方は事前にお知らせ下さい。
詳しくは実行委員会(教育会館)まで
<主催>偲ぶ会実行委員会
8月23日(火) (参考:県教組HPはこちら)
朝、遠野は雨が降っています。今日の作業は釜石。沿岸部の天気はどうでしょうか?
7時50分に宿を出て、釜石のボランティアセンター(ボラセン)へは9時過ぎに着きました.。
市、というだけあって、昨日よりもシステマチックです。範囲も大きく、ボランティアに訪れる人数も多いのでこうでないとやっていけないのでしょう。
受付をします。昨日もそうでしたが、団体で行っているので事前に訪問日と人数を登録しています。
今日の作業は「ガレキの分別」です。
ボラセンで鉄板入り中敷きなどを借り、現場に向かいます。
作業場所は釜石市立唐丹小学校校庭。
!
体育館、全部がボロボロです。つまり、体育館全体を津波が襲ったということです。
体育館のすぐ隣には堤防。その堤防も海からは10m以上あります。自分だったら、のんきに堤防の上から眺めていたかもしれません。その堤防のさらに10m以上上まで津波が・・・。
作業の注意を受けます。「地震が来たり、津波警報が出た場合はここからひたすら上に行ってください。車での避難は経路も長く、走っての方がいいです」
ガレキの分別、と言っても今日の作業は「グラウンドの石拾い」でした。
「津波に流されていない校庭のほとんどは仮設住宅が建てられ、子どもたちの遊び場がない。どうにかしてのびのび運動のできるグラウンドをつくりたい」
石拾いなら得意です!毎年やってますから。
ひたすら石拾いです。
しかし、石で平らにした校庭で石拾いをしているような、終わりの見えないこの作業、他に15人くらいの方々も黙々と作業をしています。子どもたちの歓声を想像しながら。
昼休み、子どもたちが逃げたという高台の神社の方へ行って見ました。
地元の元お姉様とお話ができました。
「まさか、こんな所まで来るとは」「2度目の波の恐ろしかったこと」「下の平らなところはみんな持って行かれた」
写真左の黒い屋根の家が、その方のおうちです。左に唐丹小の校舎が見えます。
午後の作業は、
石拾いです。
終了時刻に近づくと、これでなかなかきれいになりました。
ボランティアセンターに戻り、用具を返却。
ボランティアセンターの窓には「ボランティア作業、お申し付けください」というポスターが。
この後見る、大船渡や陸前高田でも感じたことだですが、まだまだやるべきことがたくさんあるのでは?なんて考えてしまいますが、ボランティアというのはひょっとしたら「ハチドリのひとしずく」なのかもしれません。
大きく派手なことではないけれど、数が集まり、時間をかけ、振り返ってみればいかに多くのことを成し遂げられているのか。
今日の石拾いはまさにそんなことを象徴するような作業だったのかもしれません。
今回のボランティアの帰りすがら、大船渡と陸前高田を通りました。
筆舌に尽くしがたし。
これだけ映像が伝えられる世の中になりましたが、テレビや写真からは分からないものがあります。
はじめの頃は、においや様々なものが作り上げる空気感のようなものだったでしょう。
5カ月経った今、においを感じることはなくても、うずたかく積み上げられた瓦礫の山の存在感、見上げるようなビルの上までも破壊し尽くされ、見渡す限り灰燼に帰しているようなスケール感。
圧倒的です。
命の大切さ。自然の恵みと恐怖。不屈の精神。絆の尊さ。
今、我々教職員自身が何か大きなバトンを受け取った気がします。
おまけ
・作業後のお風呂と夕食は平泉のホテルで。中尊寺までほんの少し。
でも浮かれている場合じゃないよ。すぐ帰ります。
・途中から、仙台発前橋行きの高速バスとほぼ併走。大型バスにお客は16人だそうで・・・。
皆様、お疲れ様でした。たぶん、何よりも辛い作業はこの行き帰りのマイクロバスの座席に座っていたことかも…。
8月21日(日)
雨模様の中、前橋を21:30に出発
今回は高崎駅で学校生協のTさんを乗せ、高崎総支部、東毛総支部と回る。邑楽支部に着いたのは23:40。ちょっと予定よりも遅れたけれど、ここからは高速道路を一晩かけて。焦る必要はなし。安全第一。
ちなみに「安全第一」なら第二は?
たしはそれに続くのは、品質第二、生産第三、だったと思います。品質以上に安全が大事、ということですね。
雨の高速道路の運転は気を遣います。心ないトラッカーのせいで東北道無料化は今月いっぱいだそうですが、真面目な方々が多く東北へ物資を運んでいます。今回のマイクロバスも無料です。トラックはほぼ80km/hで北上。その後についていくとほぼ一定のペースで走れます。2時間おきのドライバー交代でこちらも走り続けます。
8月22日(月)
1:30を過ぎると参加者の皆さん、静かに寝入ってきたようです。狭い車内、申し訳なく思います。自分は必要十分な空間のある運転席なもので・・・。
花巻にPAに朝6時頃着。朝食や帽子・手袋などの作業グッズ、今晩の部屋割りやボランティアの手引きなどを参加者に配布。
朝食は出かけに積んだ太巻き寿司やおいなりさん。朝食を食べながら書記長よりボランティアを行う上での注意点などが説明される。
遠野・釜石経由で大槌へ。釜石の災害ボランティアセンターは8月8日から月曜定休となったので、大槌の災害ボランティアセンターへ向かいます。道路の脇には「声援ありがとう」などのメッセージがあちこちに。なんだか逆に申し訳ない気持ちに。
釜石市街。あの、映像の町並みの中を走ります。丘の上から撮影された、釜石の市内を飲み込む津波の映像。あそこに映っっていたあの建物の中を走っています。
建物の形はあります。映像で見た、ビルの上の様子はそのままです。あの震災から5ヶ月以上。地面部分はきっとがれきの山で覆われていたのでしょうが、ほとんど片付けられており、車もすんなり通れます。
しかし、所々今もなお点灯することのない信号機、1~4階部分をえぐられた建物・・・。
ありきたりの言葉ですが、ここは現実世界です。
そして大槌へ。途中、鵜住居。あの釜石東中学校の生徒たちが避難した石材店の脇を通ります。
大槌市内
「その光景を見て涙が出てきた」
よくあるそんなフレーズを疑っていた。テレビの向こうの世界を、後からのこのこ出かけていって、さも自分も被害者だったかのような・・・。
地震。津波。火災。
所々に建つ建物。
そして、3月11日以前の町並みが、ドライバーの自分の目の中の現実の上に、仮想現実の半透明状に描き映される。
このまるで平面の土地に、立体的な、リアルな「街」があった。
ナビゲーションのモニターには、左手に郵便局、その先の右にはガソリンスタンド、そして信号機の交差点・・・
運転しながら、自然と涙がこぼれてくる。
初めて来る場所なのに。あの恐怖の瞬間なんて、これっぽっちも体験してはいないのに。
大槌小学校だった焼けた校舎の先の道を曲がる。その校舎の2階部分には新しい窓。町役場の機能がここにあるそうだ。
細い道を上がっていくと、大槌町災害ボランティアセンター。社会福祉協議会のプレハブとL字に並んでいる。
我々以外にも数多くのボランティア参加希望者が。しかしあいにくの雨。こちらにとってあいにく、なのではなく、受け入れてくれる方々に余分な配慮をさせてしまうようで申し訳ない。
今日の仕事は「菜の花プロジェクト」。川の堤を菜の花で覆うプロジェクト。そのための土おこしや草刈りなど。確かに人足は必要そうです。
災害ボランティアセンターは津波対策か山の斜面の狭いところにあるため、いったん下の「サテライト」センターへ。そこでカッパを着込み、ボランティア活動用のワッペンを貼り、他の参加者と一緒に作業場所へ向かうため待機します。
菜の花プロジェクト以外の作業もあるようで、その人たちはどんどんと現場に向かっていきます。取り残された感じ?でちょっと寂しい感じに。隣の神奈川県警のパトカーの人たちと目が合います。彼らも警察として派遣されてきているのでしょうか?
しばらくして係の人の先導で他の団体のバスと共に現場に向かいます。先ほど通った小学校よりも先へ。
現場に着くも雨はより本格的に。いったん大槌中の体育館へ。
卒業式準備のまま?ステージには旗がそのまま。
体育館アリーナはめくり上がったまま。壁の、ほぼ1階天井と同じ高さに汚れた線。止まった時計は地震のその時間。でもこれは後からその時間にセットしておいたのかな?
さて、今回の作業「菜の花プロジェクト」なぜこんな作業をするのか、地震当日の状況から説明していただきました。
たぶんこれまでに何十回となく同じ話をしてきたであろうに、やはり話の途中で涙する担当の方。
生の体験、生の声、重みが違います。
そして作業開始です。自分はバスの中に仮眠に行ってしまいましたが、トラックから肥料を降ろし、土手にまき、歩く場所を確保し、種をまく。
受け入れてくれる方々の苦労も感じられます。毎日「勝手に」やってくる人々のために、わざわざ作業・用具・人を用意し、待っていてくれる。そんなことおくびにも出しませんが、地元の人にとってもボランティアというのは色々と負担をかけているのかもしれません。
午前の作業が終わり、花巻からの道中で購入したおにぎりとソーセージをほおばる昼食。午後の作業は実質的に中止です。13時になり作業開始時間からは、隣で作業をしていた川の清掃作業、自然環境の再生プロジェクトのお話をききました。高校生くらいの女の子?重いヘドロを運ぶ作業をしていました。その脇で我々は引き上げです。ボランティア参加者の安全等を考え、現場での勝手な融通等はありません。複雑な思いです。
作業が早く終わったので大槌町内、「釜石の奇跡」の現場、釜石市街の視察です。がれきや残った建物の撤去はどんどん進んでいます。街がより平面に近づいていきます。
そしてそれに反比例して、がれきの集積場は信じられないくらいの高さになっていきます。3階に車が刺さったままの釜石東中学校。今ではその車もなかなか見ることが出来ないくらい高く周辺にはがれきが積み上げられています。
釜石市街は上に書いたようですが、ふと角を曲がると、そこは何の被害もなかった街並み。
この差は何なのでしょう?
今回の震災復興を戦後復興にたとえる人がいます。
しかし、当時はどこも焼け野原。国民のほとんどが、国土のほとんどが似たような状態だったはずです。
今回は、周りの私たちが、当該者意識を持ち続け、「絆」を継続させる必要があるのでしょう。
夜は遠野で宿泊です。前回の、群馬県教組などから電子ピアノ20台を岩手の小中学校へ、或いはボランティアセンターへミネラルウォーター1万本、そんな段取りを皆引き受けてくださった岩手県教職員組合の書記長が宿舎へ陣中見舞いに来てくださいました。
組合とは、こんな人と人とのつながり、なんですね。
8月7・8・9日と駅なか文化館にて行われた第3回平和展も本日最終日でした。
群退教、退女教、先輩の先生方も加わっての戦争体験のお話し、しっかりと受け継がねば、です。
さて、明日は県教委への要請です。日頃の現場の声を、フィルターを通さず県教委へ伝える場です。よりよい職場へ、よりよい教育へ、みなさんの声を届けましょう!
そして、週末は親子映画です。
先週は生涯学習課主催の親子映画がありましたが、組合の親子映画は歴史も長く、ちょっと考えさせる内容も。小学生中高学年向きでしょうか?
ぜひおこしください。
入場無料! なのですが、いすの準備がありますので、事前にご一報くださるとありがたいですが、当日でも大丈夫です。連絡先:TEL:0276-31-8226
・8月12日(金) 綿打行政センター 10時/13時
・8月13日(土) 宝泉行政センター 10時/13時
おおた子ども文化研究所のページからもどうぞ。
お得情報もどんどん下に行ってしまう・・・
今回は組合員の方へ、です。
組合って、みんなが集まって力を出すところ。
なので、他の組合ともお付き合いがあるわけで、「連合」なんてものの一員であったりします。
というのはわざわざ書くことでもないくらいですが・・・(^_^;
で、連合太田でも色々行事をやっているわけで、
東京ディズニーランドツアー 9/23(金)
横浜ロイヤルパーク70階ランチバイキングと軍港巡り日帰りツアー 9/10(土)
どちらも格安。組合員&家族のみ。
詳しくは太田支部まで。
でも締め切りは今月中ですよ。
文責 長山
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