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「3月10日号」の続き。
何でも一律にしたいという癖はこの国にはある。
4月に入学する子どもたちの国語の授業は「さいた さいた さくらがさいた」で始まる。
鹿児島の桜は散って、稚内には雪が残るのに日本中どこでも「さくらはさいた」である。
桜が散ろうが、つぼみだろうが頓着せずにみんな一緒に学ぶ。
部活の話も全国一斉に文部科学省から県を通って市におりてくる。
働き方改革が波及して学校の先生の時間的な課長負担が取り上げられ、中学生も高校生も、運動が好きな子も嫌いな子もみんな一斉に週2日間は部活禁止、しかも平日2時間以上やったらいけないぞ!と国から命令がくる。
スポーツが大好きな若者たちからスポーツ力を奪っていくことになり、これはまずい。
平昌でメダルを取った子はみんな若い。スポーツする時間を制限することになったらメダルは届かないだろう。
東京オリンピックで活躍する選手に時間制限はありえない。大丈夫なんですか
▼勉強が好きな子だっている。運動が好きな子だっている。
小学生の時はまだお母さんなど周りの人の影響を強く受けるけれど、だんだん自立心がついてくればもっと上を目指したくなる。
「やりたい」というチャンスに手を貸すのが教育には必要なことだ。先生だって自分の教え子たちが優勝でもすれば飛び上がって喜ぶ、きっと喜ぶ。
「残業代が…」そろばん片手にぶつぶつ言うはずがない。
「やりたい」を制限したら部活は確実に弱体化する。結果、部員が足らなくなって消えていく。アスリートを支える底辺のスポーツ人口が薄くなっていく。
▼「おおたスポーツアカデミー」はこんな時代がくる、と思ってつくった。子どもたちをもっとはじけさせましょうよ。
様々な問題・思い・希望・欲望等々が詰まっている部活動問題。
十把一絡げでは、学校だけの議論では、解決しないものです。
教職員の中でも意見が割れるところでしょう。
が、今動かなければ、この先何十年動かないでしょう。
「こんにちは市長です」を書き起こしましたが、現在学校現場、教職員が抱えている疲弊感の一つである部活問題をどうにかしようとするとき、第一に出てくる話だと思います。
そこから喧々がくがく、こんがらがった糸をひもとく作業が行われ、そして有識者会議や文科省等々が行き着いた結論(妥協点?)が今回の
運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン作成検討会議(第6回)の話でしょう。
この問題を十把一絡げでは語れません。
「子ども達のニーズ」ももちろんそうですし、教職員の本務「授業への影響の問題」「使用者としての働かせ方の問題」「子ども達の勉学への影響」「子どもの部活以外への可能性への影響」、「競技力の向上」等々。それぞれ別々に考えつつ、統合していく必要があるでしょう
「法的問題」「予算的問題」さらには国としてスポーツというものをどうしていきたいのか、というスポーツ文化・育成システム等の「社会構造の問題」等々。学校での部活動のみの話では語れないものです。
ちなみに「教員が楽をするためか」「親のニーズはどうする」という話しはちょっと的外れだと思いますが、いかがでしょう?
組合の中でも色々話が割れるところです。
「部活をするために教員になったのに…」
文責 長山
追伸
こちらもご紹介
僕が監督なら、週2回は休む ダルビッシュの高校野球論 朝日新聞
さらにもう一度ご紹介
“部活”は尊い。なぜならば 小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明
オリジナル版、広報おおたPDFはこちら。
安倍内閣、今国会の目玉は「働き方改革」だと言うけど、なんかもたついている。国会に提出した資料が不適切な比較データだったとして厚生労働省はガタつき、いつも強気な総理が頭を下げた。「改革」というネーミングは結構重い
▼学校を出てすぐ、薬のメーカーに勤めていたが1カ月80時間くらいは平気で残業していた気がする。そうしないと具体的な成果が出てこないし、同期に負けてしまう。「よくやったなぁ」というのは自分の満足感であったし、仕事ができたというのは自分のプライドでもあった。残業代?と言われても、意識したことはなかった。不満もなかった。今考えると、それが「裁量労働」であったか。うまく言えないけど、時間=価値ではなかった。「やったあ~」という場所を会社は与えてくれた。学校の先生の「働き方改革」もテーマになっているけど、先生は「やったあ~」派ではないかと思う。生徒の成績が伸びればうれしいし、顧問をしている運動部が県大会で優勝すればうれしい。「あれ、俺の教えていた通りにやってた。あれで勝った」なんてことになれば、子どもたちと一緒に飛び跳ねられる。「あと1時間子どもと付き合うと2千円の残業代が付くなぁ」こんな先生が出てきたら教育はおしまい。頑張る先生には「教職調整額」を4%から8%に引き上げるなどすればいい
▼新聞を見たら、中学の部活を「週2日以上の休養日」と決めたようだ。平日2時間以上は練習をさせない。こんなことを決めた人は中学生をみなロボットと思っているんじゃないか。中学生ともなれば向上心があるし、自分で取り組む力も持つ。昨日は高校も「週休2日」という記事。高校野球はどうなるの?高校サッカーは?次の東京オリンピックを全滅にさせるのか?(3月20日号に続く)
年度末のお忙しい中皆さんありがとうございます。
来年度に向けてや年度末人事の話などでしたが、その中でこちらではちょっと面倒な県教組の3月委員会の報告の話など。
本年度の途中経過報告や、次の定期大会までの活動方針なわけですが、現場の先生・職員感覚とずれていないかきちんと見る必要があります。自分たちで作り上げる活動ですからね。もし、後で色々気がついた場合でもぜひお知らせください。
で、県教育会館に行ったとき、県教組本部に全国教育研究集会の報告書が来ていました。全国の先生方の実践報告です。前向きに興味のある組合員さんはお知らせください。
色々あげつらうために分析する方々もいるようですが、いい実践は参考にし、合わないものは合わないで。これは私たち教職員のためではなく、子ども達・次世代の社会のための実践ですからね。
え?!
いや、あの、お気持ちわかりますが、気が動転なされていませんか?
記事はこちら
我々「教員」なのですが・・・。
なので、色々ある中ですが、解決の第一は人員配置だと思います。
ほら、財務大臣もおっしゃってます。
「コーチにカネかけた結果」と。
全部現状の教職員に押しつけないで、ぜひ人材配置を!
文責 長山
本日、学校生協を介して頼んでいた「南極クラス」が城東中学校で開催されました。
越冬隊員の方にお越し頂き、実際の越冬服、本物の南極の氷、行った人でしか語れない話・・・
内容は多岐にわたりましたが、テンポよくあっという間の2時間の授業。友情・協力、夢、仕事、そして失敗…生徒達も何かをつかんでくれたと思います。
南極の氷。この氷の場合、中に入っている気泡は2万年前の空気だとか。
越冬隊の服。ダウンで上着は6万円だそうで。着た先生曰く「軽くてあったかい」
さて、言ってしまえばミサワホームの広報活動なのかもしれませんが、国立極地研究所の広報普及活動でもあり、営利目的の活動は許されていません。純粋に子どもたちに語りかけてもらいました。
教職員がつくった、と言ってもよい学校生協、こんな形でも学校現場に貢献してくれています。費用は南極の氷が着払いで届く1200円程度。危うく冷凍庫に入れずに置いておくところでした(小型の段ボール箱に、ビニール袋1枚に包まれただけで届きます)。
で、最後に「ミサワの宣伝は職員室の方にして頂ければ幸いです(^_^;)」との言葉を残してお帰りになりました。
お茶しかお出ししなかったのが申し訳なかったです・・・
文責 長山
ミサワホーム 南極クラス
http://www.eco.misawa.co.jp/antarctic-class/
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